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【墨田区】飲食店のごみ回収業者の選び方|定期回収の費用相場と依頼のポイント

墨田区の飲食店が抱えるごみ問題

錦糸町・押上(東京スカイツリー)・両国・向島・京島など、墨田区は下町情緒の残る商店街と、スカイツリーや両国国技館といった観光名所を併せ持つエリアです。老舗の飲食店やちゃんこ料理店、地域に根付いた個人経営の店舗が多く、観光客向けの飲食店から地元客中心の店舗まで幅広い業態が混在しています。向島・京島周辺は木造住宅が密集した狭い路地も多く、立地によってごみの保管・搬出のしやすさが大きく異なります。

墨田区では、事業系ごみは事業者自身で処理するか、許可を受けた廃棄物処理業者へ委託することが原則です。排出量が少ない場合は、事業系有料ごみ処理券を利用して区の収集に出す方法もあります。ただし、区の収集には対象となるごみの種類や排出量などの条件があります。自店から出るごみの種類や量を確認したうえで、区の収集を利用するか、民間の許可業者へ委託するかを検討しましょう。

本記事では墨田区の飲食店オーナー様に向けて、ごみの種類・回収業者の選び方・費用相場・依頼の流れまでをわかりやすく解説します。

墨田区の飲食店から出るごみの種類

飲食店から出るごみは大きく以下の品目に分類されます。それぞれ適切な処理方法が異なるため、まずは整理しておきましょう。

  • 生ごみ・食品くず 調理の過程で出る野菜くず・食べ残し・魚介類の残渣など。ちゃんこ料理店や老舗の飲食店では仕込み量が多くなる傾向があり、店舗の規模や業態によって発生量に幅があります。夏場は腐敗や臭気、害虫の発生にも注意が必要なため、店舗の保管環境や排出量に応じた回収頻度を検討するとよいでしょう。
  • 廃食用油 揚げ物メニューを提供する店舗から出る使用済みの食用油。液体のため一般ごみとして廃棄することはできず、専門業者による回収が必要です。
  • 空き缶・ペットボトル 錦糸町・押上周辺の飲食店や居酒屋などから出る容器類です。
  • 段ボール・紙類 食材の仕入れに伴い大量に発生する梱包材。古紙として資源回収に出せる場合もありますが、汚れがある場合は事業系ごみとして処理が必要です。
  • グリストラップの汚泥 グリストラップ(油脂分離阻集器)内に溜まる汚泥。定期的な清掃と、適切な許可を持つ業者への処理委託が必要です。

事業系ごみは家庭ごみと何が違うの?

事業活動から出るごみを家庭ごみとして処理することは適切ではなく、廃棄物処理法上、事業者には自らの責任で廃棄物を適正に処理する義務があります。違反の内容によっては罰則が科される場合もあるため、「知らなかった」では済まされないよう、開業時から正しい処理方法を把握しておくことが重要です。

事業系ごみは「事業系一般廃棄物」と「産業廃棄物」の2種類に分類されます。

種類主な内容の例収集できる業者
事業系一般廃棄物食品くず、汚れのない紙くずなど墨田区の許可を受けた一般廃棄物収集運搬業者
産業廃棄物使用済み食用油、グリストラップ汚泥など(廃プラスチック類や金属くずも排出状況により該当)東京都の許可を受けた産業廃棄物収集運搬業者

どちらに分類されるかは品目・材質・発生工程によって異なります。特に廃プラスチック類は、家庭ごみに近い小型の容器包装から産業廃棄物に該当するものまで、排出状況によって扱いが変わります。業務用冷蔵庫や製氷機、店舗什器などの大型什器についても、素材や排出状況によって取り扱いが変わるため、判断に迷う場合は許可業者や自治体に確認することをおすすめします。

飲食店からは一般廃棄物・産業廃棄物の両方が出るため、それぞれについて必要な許可・処理体制を確保している業者にまとめて相談できると、管理が非常にシンプルになります。

墨田区でごみ回収業者を選ぶポイント

① 一般廃棄物・産業廃棄物の両方をまとめて相談できるか

前述の通り、飲食店からは可燃ごみや資源ごみなどの一般廃棄物だけでなく、グリストラップの清掃等で発生する汚泥や使用済みの食用油(廃油)などの産業廃棄物も排出されます。これらは廃棄物の種類によって取り扱いが異なるため、一般廃棄物と産業廃棄物を別々の業者へ依頼しているケースもあります。しかし、複数の業者と契約している場合、回収日の調整や請求書の管理、問い合わせ対応などの業務が増え、店舗運営の負担につながることがあります。

そのため、一般廃棄物・産業廃棄物の両方をまとめて相談できる窓口があるかを確認しておくと安心です。実際の収集運搬を提携先の協力会社が担う体制であっても、窓口が一本化されていれば、回収スケジュールの把握や請求処理の管理がしやすくなります。

② 排出量にかかわらず、許可業者への委託を基本に考える

墨田区でも、事業系ごみは事業者自身で処理するか、許可を受けた廃棄物処理業者へ委託することが原則です。排出量が家庭ごみの収集に支障のない少量であれば、有料の処理券を利用して区の収集に出す方法もありますが、これはあくまでこの原則に対する例外的な取り扱いにすぎません。排出量が少ない場合であっても、まずは許可業者への委託を基本として検討し、そのうえで区の収集を選択肢に含めるかを考えるのが、墨田区の制度の考え方に沿った進め方になります。

③ 狭い路地や木造住宅密集エリアの搬出動線に対応しているか

向島・京島周辺など、路地が狭く大型車両の乗り入れが難しい立地に店舗を構えるケースもあります。こうしたエリアでもスムーズに回収できる業者を選ぶことで、日々の運営の負担を減らせます。

④ 料金体系が透明か

ごみ回収の料金は業者によって大きく異なります。契約後に追加料金が発生するケースもあるため、見積もり時に以下の点を必ず確認してください。

  • 基本料金と従量料金の内訳
  • 品目ごとの料金設定
  • 繁忙期や回収頻度変更時の追加料金の有無

⑤ 観光エリア・繁忙期の回収条件にマッチするか

錦糸町や押上周辺は観光客の集まる繁忙期に飲食店の利用が増えやすいエリアです。そのため、業者の対応曜日や回収方法といった「細かい回収条件の柔軟性」も確認しておくとよいでしょう。

特に、以下の条件に対応している業者は、墨田区の飲食店の強い味方になります。

  • 深夜・早朝、および大型連休・年末年始の回収対応 夜間営業の店舗にとって、営業時間中に出たごみを店内に保管しておくことは衛生面・スペースの両面で負担になりやすいポイントです。深夜・早朝の対応可否や、大型連休・年末年始の回収スケジュールについても、事前に確認しておくと安心です。
  • 狭小店舗・路地に面した店舗への訪問回収 路地に面した店舗や、大型車両が入りにくい立地では、通常の集積所まで運ぶこと自体が負担になる場合があります。「店舗の近くまで回収に来てくれるか」を確認しておくと、日々の労力を大幅に削減できます。
  • 不在時回収 深夜や早朝など、店にスタッフがいない時間帯に回収を依頼したい場合、不在時の回収に対応している業者もあります。必要な場合は、鍵の管理方法やセキュリティ面を含めて事前に確認しましょう。

店舗の立地や営業時間によって最適な回収条件は異なります。「自店の運営サイクルにどこまで寄り添ってくれるか」を事前に細かく相談できる業者を選びましょう。

墨田区での回収費用の目安

業態月額費用の目安回収頻度の目安
カフェ・軽食店1〜3万円程度週1〜2回
居酒屋・ちゃんこ料理店・寿司屋など2〜5万円程度週3回以上
大型居酒屋・ラーメン屋など3.5万円~週6以上

※回収費用は、排出量・回収頻度・品目・回収場所・時間帯などによって大きく異なります。そのため業態だけで一律の費用を判断することはできません。上記はあくまで目安としてご参考ください。

毎日営業してごみが出る飲食店では、区の収集の対象となる少量の条件に当てはまらないケースもあるため、許可業者との定期契約が基本的な選択肢になります。また複数の品目をまとめて相談することで、窓口や請求管理を一本化できる場合があります。

よくある質問

Q. 飲食店のごみは家庭ごみとして出してもいいですか?

飲食店などの事業活動から出るごみは「事業系ごみ」として扱われるため、家庭ごみとして出すことはできません。廃棄物処理法により、事業者には自らの責任で廃棄物を適正に処理する義務があり、原則として自己処理または許可を持つ業者への委託が必要です。

Q. 閉店時間が夜なので、営業時間中に入り口にごみの袋を出せません。

夜間営業の飲食店では、営業時間中に店頭にごみを出しにくいという課題が生じやすくなります。業者によっては、閉店後の深夜や翌朝の早い時間帯に合わせた回収や、キーボックスなどを使った不在時回収に対応している場合があります。自店の閉店時間や搬出できるタイミングを伝えたうえで、対応可能な時間帯や方法を相談してみましょう。

Q. 事業系一般廃棄物と産業廃棄物は何が違いますか?

事業系一般廃棄物は生ごみ・古紙・空き瓶缶など家庭ごみに近い性質のもの、産業廃棄物は廃食用油・廃液・汚泥など事業活動に特有のものを指します。それぞれ収集できる業者の許可が異なるため、両方が発生する飲食店では、一般廃棄物・産業廃棄物それぞれに必要な許可・処理体制を確保している窓口にまとめて相談すると、管理がしやすくなります。

Q. 複数の品目をまとめて依頼できますか?

生ごみ・廃食用油・空き瓶缶・段ボールなど複数の品目を一社にまとめて依頼することは可能です。品目ごとに別の業者に依頼するよりも管理が簡単になり、窓口や請求管理を一本化できる場合があります。

Q. 契約後に回収頻度や品目を変更できますか?

事業の状況に合わせて、契約後に回収頻度や品目を変更できる業者もあります。繁忙期の一時的な頻度アップや、新たな品目の追加なども、契約前に対応可否を確認しておくとよいでしょう。

まとめ

墨田区は錦糸町・押上・両国・向島・京島など、下町の商店街と観光名所が共存するエリアです。事業系ごみの処理は自己処理または許可業者への委託が原則で、区の事業系有料ごみ処理券制度は家庭ごみの収集に支障のない少量に限られる例外的な取り扱いです。廃食用油やグリストラップ汚泥などの産業廃棄物、事業系の粗大ごみは区の収集対象外となるため、これらが日常的に発生する飲食店は民間の許可業者への委託が必要になる点が墨田区特有のポイントです。

一般廃棄物・産業廃棄物それぞれに対応できる業者にまとめて依頼することで、管理の手間とコストの両方を抑えることができます。業者選びの際は許可の有無・回収頻度の柔軟性・料金の透明性の3点を軸に比較検討することをおすすめします。

  • 一般廃棄物
  • 産業廃棄物
  • 古紙回収
  • グリストラップ清掃
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  • グリストラップ清掃

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小川貴晴

この記事の著者 小川 貴晴

株式会社DSP 代表取締役

創業21年。2,000社以上の廃棄物管理を支援。 飲食店・医療機関・福祉施設・美容室・物流倉庫など幅広い業種の廃棄物管理に携わり、 廃棄物処理法や実務に役立つ情報を発信しています。

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